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#012.フィッティングの話:その壱

Posted by KINN Tailor on 14.2011 フィッティングの話   4 comments   0 trackback
 今日はフィッティングについてのお話です。
 オーダーメイドの服を作る際、とても大切な仕事として「フィッティング」
があります。
 ご存じの通り、服を仕上げる直前には仮縫いをし、このフィッティングを
通して最終的なデザインと寸法調整をする
訳ですから、とても重要な役割を
占めている…と言えます。
 既製服の場合は、既に仕上がっている服を試着する訳ですが、フィッティ
ングによってその洋服を「買うかどうかを決断する」ポイントになっている
ことは間違いないでしょう。
 では「自分は正しいフィッティングをして洋服を買っているか?」という
ことを考えてみると、どうでしょう?
「フィッティング」の際に、自分なりのチェックポイントを決めている方は
多いと思いますし、何より“好み”が優先されるので、あまりうるさいことは
申し上げませんが、私から「フィッティングをする際に、気を付けて欲しい
ポイント」
をいくつか挙げさせて頂くことにしましょう。

 まず、第一に「鏡」です。
 一番望ましいのは、鏡と鏡の間が広く開けて置いてある“合わせ鏡”である
…ということです。
 フィッティングルームの大きさがあるので、合わせ鏡というのはいささか
難しいかも知れませんが、たとえ姿見鏡一枚でもとにかく、フィッティング
の際に鏡に近づき過ぎるというのは好ましくありません
 それは、視線が自分を見下ろす角度になり、実際の見た目と変わってしま
からです。
 まず鏡から離れて、鏡の中の自分の姿が視野に入るような距離から全体を
見ることが大切です。
 普段、人と会ったり食事をする際に、相手を見下ろす程近くまで寄ること
はほとんどないと思います。
 つまり、実際の生活の中で多く見られる角度、距離から客観的に自分を捉
える
ことが大切なのです。
 また、三面鏡のところでフィッティングをすると、鏡に近づいた状態で横
や後ろを映すので、変なシワが脇や背中に出てしまい、本来のデザインやサ
イズが分からなくなることがあります。
 これもできるだけ離れて見るのが理想ですが、背中については店員さんに
お願いして、移動式の鏡で映してもらうことをお勧めします。

 次に大切なことは「動いてみる」ということです。
 試着をすると、どうしてもいつもよりも姿勢が良くなり、直立する方が多
いのですが、実際の動作は違いますよね。
 腕を動かしてみたり、できれば座ってみたりして、本当にサイズが合って
いるのかを確認する必要があります。
 服を着ていてできる自然なシワは良いのですが、着た瞬間から横シワが出
てしまう場合はワンサイズ上
を試してみるべきです。
 私の経験から申し上げると、その方が結果的に細く見えることが多いから
です。
  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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