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#401.白内障の手術の話

Posted by KINN Tailor on 27.2020 白内障の話   0 comments   0 trackback
 昨年の11月に「老人性白内障」の手術の為に入院しました。
 実は8年程前に、片方の眼の手術を済ませて、直ぐにもう一方の目も手術を
する予定だったのですが、何となく調子が良かった為、ズルズル延ばし延ば
しにしていました。
 昨年の初め頃から徐々に不自由を感じるようになり、これはもう一方の眼
も手術
をせねば!…と覚悟を決めたのですが、以前手術をして下さった先生
は、もういらっしゃらなくなっていました。
 そこで、いつも診て頂いている内科の先生に、近くの眼科の先生を紹介し
て頂き受診したところ、やはり「手術をする時期」…という事でした。
 その先生が紹介して下さった、実際に「白内障の手術をして下さる先生
は、「慈恵医大病院」にいらっしゃるという事でした。
 前回は、かなり遠い病院を紹介され、事前の検査や術後の検査もそこまで
行かねばならず、とても大変でした。そういう事が続くのが煩わしく、もう
一方の眼の手術が延ばし延ばしになっていた理由でもあるように思います。

 このブログを読んで下さっている方は、まだ「白内障」にはなっていない
と思いますが、誰もが"通る道"かと思いますので、参考にして頂ければ…
と思います。
 まず手術の1か月前に検査をします。これは「眼」だけではなく、一般的
な健康診断で、手術に耐え得るか…を判断する為のようです。
 そして手術の3日前から、朝・昼・晩・就寝前と1日4回、「ガチフロ目薬
という、感染予防の薬を飲みました。
 当日は、軽い朝食をしてから朝8時ごろに病院に入りました。すぐに手術
待合室に案内され、手術前にもまた薬を飲みました。これが結構面倒で、
30分ごとに薬を3回…つまり1時間半かけて全ての薬を飲みました。
 そしていよいよ手術です。少し後ろに傾いた椅子に座った状態で、麻酔
を目に流し込まれました。

 ここからが、("当たり前"と言われればそれ迄でですが)皆さんビックリ
なさいます。
 白内障を治す為には眼球にメスを入れなければなりませんので、「目を大
きく開いたままでいて下さい!
」と言われます。つまり目を開けた状態です
から、先生がメスを近づけて来る様子などが全て見えている!訳です。
 ・・手術は10分程度で、痛みは全くありませんが、やはり目に何かされて
いる様子を主観で見る訳ですから、かなり緊張します。
 術後は車椅子で病室へ移されました。一応、大事を取ってその日は病院
に泊まる事にしていたのですが、昼食と夕食時以外はほぼ眠っていました。
 気持ちは"大丈夫"と思っていても、身体の方は想像以上に堪えていた
だろうな…と思います。

 翌朝の検査の時、眼帯を外すと、周りがパァ~っと明るくハッキリ
見えて少々驚きました。
 先生が仰るには、お陰様で手術は大成功で、0.2しかなかった視力が一気
1.0まで回復したそうです。
 手術が上手くいったので、その後の検査は慈恵医大病院ではなく、最初に
行った近所の眼科でいい…と言われたのも大変有り難かったです。
 その後は、4種類の目薬を1日4回、1か月間点眼しなければならず、これが
結構大変でした・・が、もっと大変なのが「入浴」です。お風呂に入っても
いいけれど顔を洗ってはいけないのです。顔は拭けばどうにかなりますが、
髪を洗えない事になります。
 床屋に行きましたが、毎日という訳にもいかず・・悩みましたが、フッと
思いつき、水泳用のゴーグルをしてお風呂に入ってみました。これが大正解
で、目を保護しながら無事にシャンプーをする事もできました。

ゴーグル その2

 手術の技術は、日々どんどん進歩していますから、皆さんがご厄介になる頃
にはもっともっと簡単になるといいですね。
  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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