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#373.新年を迎え

Posted by KINN Tailor on 01.2019 新年を迎え   0 comments   0 trackback
賀状絵

#372.Extra-お客様の服 ディナージャケット

Posted by KINN Tailor on 22.2018 お客様の服   0 comments   0 trackback
 今回ご紹介するお客様の服は、華やかな織柄の生地で仕立てしたディナー
ジャケット
です。
 生地の状態で見るとかなり派手な印象ですが、仕上がってみると大変上品
な印象になるのは、流石「スキャバル」といったところです。
 この季節にピッタリのディナージャケットです。


お客様のディナージャケット

表地:スキャバル(SCABAL) 220g
裏地:キュプラ 黒
釦  :包み釦

〈正面〉               〈横〉  
スキャバル 正面 スキャバル 袖ぼたん
・ビロードのリボンを縁と上衿に   ・2種類のブロックチェック柄の生地で
                   包んだクルミ釦釦

 
〈下から〉
スキャバル 下から
・フラワーホールは開けず、ヘチマ襟の時のように裏側に袋を付け、
 襟の刻みの所に花が来るようになっている


〈カマーバンド〉 
スキャバル カマーバンド
・ベストの下側のようなデザイン
 釦は飾りでなく、掛け外しができる



 このディナージャケットをご注文下さったお客様が、お召しになった時の
写真を提供して下さいました。

永見隆幸 様

〈ディナージャケット〉       〈燕尾服〉
永見 様1 永見 様2
・トリノ王立劇場にて        ・トリノのホテルにて

     *   *   *   *   *   *

 本年もブログをお読み頂きましてありがとうございました。
 皆様どうかお身体を大切に、良いお年をお迎え下さい
                      

#371.クラシカルなフロックコート

Posted by KINN Tailor on 03.2018 オーバーコートの話   0 comments   0 trackback
 先日、久し振りに「フロックコート」のご注文を頂きました。
 お客様がご希望のデザインの写真をお持ちになったのですが、かなりクラ
シック
なタイプで、私は以前見た事はあったものの、実際に仕立てた経験が
ないタイプの物でした。
 今回は、そのフロックコートについてお話したいと思います。

 まず簡単に説明しますと…下のイラストのタイプが基本のフロックコート
のデザイン
になります。
 1800年代は、このデザインでダブルとして前の釦を全て掛けて着ていまし
た(一番上は飾り)。
フロック基本形

 その後、デザインはそのままで前を拝み釦にしてシングルとして着るよう
になり(左下のイラスト)、現在でも一般的にはそのような着方となってい
ます。この着方ですと上着を着ていてもベストが見えますし、釦から裾まで
が綺麗に開きます
ので、全体的に華やかな雰囲気になります。それがフロッ
クコートの人気の秘密と言えると思います。
フロックの現代&今回
 右のイラストが今回ご注文頂いたデザインで、特徴はダブルにした際に全
ての釦が掛かるようにしている
事と、袖口にカフが付いているという点です。
 私はこのデザインのフロックコートを実際に見た事がありませんでしたが、
お客様がお持ちになった写真はそのようなっていましたので、きっとこれが
フロックコートのクラシックなのだと思います。
 ただ、実際にお召になる際にはシングルとして…というご希望ですので、
その辺りの風合いの違いがどうなるかは、後日仕上がってからご覧頂く事
にしたいと思います。

 次にベストです。ベストはダブルで襟付きのデザインです。
    フロックベスト**
 特徴としては、上着と同じように前身の中央に縦の縫い目がある…という
点です。
 昔の礼服は全てそうでしたが、上着の端をワナにして裁っていたため前身
の中央に縫い目線
が入っていました。現在ではこの裁ち方はフロックコート
だけですが、昔はベストも端をワナにしていたのかも知れません。
 今回は、「そこまでする必要は・・」という事でしたので、縫い目線だけ
入れたデザイン
にしました。

 いつも礼服を作らせて頂く時には、特別な気持ちになります。
 今回は、既になくなってしまった昔のデザインのフロックコートを作らせ
て頂く機会に恵まれ、お客様以上に私がワクワクしている感じです。
 既にお客様にお許しを頂いていますので、完成した際には本ブログで紹介
させて頂きます。

#370.藍染の絹の話

Posted by KINN Tailor on 19.2018 生地の話   0 comments   0 trackback
 以前このブログで、藍で染めた絹生地の話を紹介した事があります(#39.
藍染の絹)。

 この生地は、繭から糸を紡ぐ事から始まり、糸を染め、手機で織って布に
する迄の工程が、全て手作業で行われます。
 #39.でも書きましたが、糸は鹿児島で紡ぎ徳島で藍染めをし、八王子
で織る
・・という段取りですので、特殊な技術だけではなく、手間も時間
もかかっている生地なのです。
 特に、本来の生地幅は58㎝なのですが、私の要望で75㎝迄広げて織って
貰っていますので、更に労力を掛けている事になります。

 あるお客様にこの生地を紹介したところ、大変気に入られて、すぐに一着
仕立てられました。
 そして暫くしてから「あの藍染めの絹でもう一着…」というご要望を頂き
ましたので、問屋さんに連絡したところ「これが最後の一反になります…」
と言われてしまいました。
 残念な事に、職人さんが高齢のためにお辞めになってしまった・・との事
でした。

 この藍染の絹も長い間使わせて頂きましたが、もう手に入らないというの
が何とも残念で、多少織りが違う58㎝幅の物がもう一反ある…と聞きました
ので、併せて取り寄せました。

 「藍染の絹」で仕立てた一着をご覧いただきます。

◇お客様の藍染絹ジャケット
シルク正面**

 藍独特の色味が絹という素材と合う事で、光沢のある美しい上品な藍色
変化した、素晴らしい逸品です。この生地がなくなってしまった事は、返す
返すも残念でなりません。

 問屋さんが、この生地を納めにみえた時に古風な大島紬を一緒に持って来
てくれました。
 こちらは模様を織るのにかなり苦労された・・と仰っていただけあって細
かい見事な柄に仕上がっています。
「これで、シャツでもどうでしょう?」・・と言われましたが、大変高価な
生地ですし、この柄を活かすのはやはり和服ではないか…と思いますので、
取り敢えずお預かりしている状態です。

※もし興味の有る方がいらっしゃいましたら、ご連絡頂きたいと思います。

◇藍染絹の大島紬
シルク生地**

シルク生地寄り**

シルク箱**

#.369 カラーの話

Posted by KINN Tailor on 05.2018 カラーの話   0 comments   0 trackback
 前回、硬く仕上げるカラー(スティフ カラー)についてお話をしました
が、あのカラーを仕上げる器具のイラストを見て「おや?」と思われた方も
いらっしゃったのではないでしょうか?
 私の説明不足でしたが、そもそもあの器具は、取り外しができるカラー
時に使用する物なのです。今は殆ど使われていませんが、以前の礼服には、
このタイプのシャツを着用していました。
 昔は、カラーは硬くピンと張った状態であるべき…と考えられていたから
でしょう。確かにその方が綺麗で折り目正しい印象になるかも知れませんが、
カラーを仕上げる職人さんが減ってしまった為か、取り外しが面倒だからか、
そこまでキメなくても良くなったのか・・理由はわかりませんが、いつしか
お目に掛からなくなってしまいました。

 どのような構造になっているのか、知りたい方もいらっしゃると思います
が、残念ながら私の手元にそのタイプのシャツがないので、イラストでその
取り付け方をお見せします。
カラー1**
 まずシャツですが、カラーを上から乗せられるように土台が付いています。
次にカラーを止める為のスタッズ前用は先端が丸い形をしています。後用
は先端が上下
します。そして硬く糊付けしたカラーです。
カラー2**
 取り付け方ですが…スタッズ土台に取り付けます。前の方は土台が二重
になっていて、その間に差し込むようにします。
 土台にカラーを乗せ、後側のスタッズの先端を下げて固定し、前側のカラー
の両端を重ねてスタッズで留めます。これで完成です・・が、燕尾服やタキ
シードの場合は前釦も取り外し式でしたから、カラー、釦、袖口のカフなど、
全て取り付けるとなると少々手間だったかもしれません。

 英国では今でも使われているようで、あるカタログに載っていましたので、
ちょっとご紹介します。
カラー3**

 このカラーについては、ちょっとしたエピソードがあります。
 随分昔の事ですが、お客様がシャツをお召になった後ネクタイを締めよう
としたけど、滑らなくて締められない。その日は大切な用事があるのでどう
にかならないか…という連絡が入りました。
 幸い遠くのお客様ではありませんでしたので、至急ご自宅に伺い見せて頂
きました。
 拝見したところ、カラーは堅く仕上がっていましたが、光り方が足らない
ように見えましたので、「これは砥石で磨かなかったのか、磨きが足りない
のだな・・」と思いました。
 そこで綿を丸めてカラーをこする事にしました。30~40分は磨いたでしょ
うか・・カラーの表面がツルツルになり、無事にネクタイを締める事ができ
ました。
 やはり、きちんと磨く技術を持ったクリーニング職人さんが仕上げないと
上手くはいかないな…と、痛感したものです。

 最後に、スタッズ(後ろ用)が手元にありましたので紹介します。
カラースタッド開** カラースタッド閉**
この状態で穴に差し込み… 留める

  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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